MENU

【合格体験記】終活アドバイザーは独学で取れる?資格を取得して感じたメリット

終活を行う人へアドバイスを行う「終活アドバイザー」という資格があります。

終活が今後ますます重要視されていく中で、注目されている資格です。

「終活アドバイザーの資格を取得したいけど、どうすればいい?」

「資格取得は難しいの?」

この記事では終活アドバイザー資格について、実際に資格を取得したきっかけ・メリットなど合格体験記をまとめています。

終活アドバイザーの資格を取得したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。 

目次

終活アドバイザーの資格は独学で取得することはできる?

終活アドバイザーとは

終活アドバイザーは、終活を行う人の身近な相談相手となる人です。

エンディングノートを活用しながら、相談者が人生後半期をその人らしく生きるための、そして納得のいく人生の締めくくりをするためのアドバイスをする専門家です。

終活アドバイザーの資格を取得するには

終活アドバイザーの資格を取得するには、終活アドバイザー講座を受講し、終活アドバイザー検定試験に合格することが必要です。

検定試験の合格者は、終活アドバイザー協会に終活アドバイザーとして登録することができ、認定証と会員証が発行されます。

なお、終活アドバイザー協会への登録は任意です。

終活アドバイザー講座は、ユーキャンの通信講座で受講することができます。

終活アドバイザー講座のテキストは3つあり、それぞれについて添削課題があります。

この3つの添削課題をすべて必ず提出し、合格しなければなりません。

3つの添削課題が終了したら、検定試験を受検します。

検定試験は全問マークシート方式で、試験時間60分、問題数50題で、60%以上の得点で合格です。

なお、検定試験は自宅で受験することができ、もしも合格基準点に満たなかった場合でも、受講期間内であれば何度でも再受検することができます。

出題範囲は広いですが、3つのテキストと問題集をしっかり学習すれば解ける問題ばかりです。

終活アドバイザーの資格は独学で取得することが十分に可能です。

終活アドバイザーは国家資格?

終活アドバイザーの資格は民間資格であり、国家資格ではありません。

終活アドバイザー協会が資格の認定を行っています。

終活アドバイザー協会は「特定非営利活動法人 ら・し・さ」が運営を行っています。

「特定非営利活動法人 ら・し・さ」は、2003年の設立以来、終活に取り組み続けている専門家の団体です。

エンディングノートのパイオニアとして、全国各地での終活に関するセミナーの開催、自治体との連携などを通して終活の啓発活動を行っています。

終活アドバイザーの資格を取得するきっかけ

私の場合、終活という言葉はよく聞いていましたが、自分の人生の終焉に向けて身の回りを整理すること、というくらいにしか考えていませんでした。

50代の半ばで突然、ひとり暮らしの母親の介護を経験しました。

そして、老人施設への入所や母親が住んでいた自宅(自分の実家)の処分を請け負いました。

自宅を処分するにあたり、残しておくもの、他人に渡すもの・返すもの、捨てていいものなど何をどう処分するのか、判断にとても悩みました。

処分をしていく中で、母親がいろいろなことをまとめて書いておいてくれたノートを見つけました。

「私が死んだらこうしてほしい」という想いがたくさん書かれていました。

このノートのおかげで、母親の希望に沿った自宅の処分、片付けを行うことができました。

自宅の処分といっても、すべてを捨ててしまうわけにはいきません。

後を引き継ぐ人が困らないように、自分の想いを残し託しておくことの重要さを痛感しました。

現在は、子どもに迷惑をかけたくないからと、何でも自分ひとりでやってしまう親が多くなっています。

人の死は、いつ訪れるのかは誰にもわかりません。

突然自分にもしものことがあっても、残された遺族が困らないように、自分の想いを残し託しておくことを、できるだけ早くから始めておくことが重要になります。

特に一人暮らしの高齢者にはサポートが必要と考えます。

このような経験や思いから、終活は今後すべての人に必要になると重要性を痛感し、人生の後半は終活の仕事がしたいと考え、終活アドバイザーの資格を取得しました。

終活アドバイザーの資格を取るまでにかかった時間

終活アドバイザー講座の受講期間は7ヵ月で、標準学習期間は4ヵ月となっています。

テキストが3冊あるので、1冊を1ヵ月で学習して添削課題を提出し、これを3回行い、4ヵ月目には総復習後、終活アドバイザー検定試験を受験する、というのが一般的な流れです。

私のように、すでにファイナンシャル・プランナーの資格を有している場合には、学習済みの内容も多いので、もっと短期間で資格を取得することが可能です。

ただし、3つの添削課題は必須であり、終活アドバイザー資格の求められる範囲はとても広いので、それなりに時間はかかります。

終活アドバイザー検定試験は、もしも合格基準点に満たなかった場合でも、受講期間内であれば何度でも再受検することができます。

できれば1回で合格したいと誰もが考えるところです。

試験問題の難易度はそれほど高くはありませんが出題範囲が広いので、相応の試験対策も必要になります。

終活アドバイザー資格を学んでの感想

繰り返しになりますが、終活アドバイザーは、終活を行う人の身近な相談相手です。

エンディングノートを活用しながら、相談者が人生後半期をその人らしく生きるための、そして納得のいく人生の締めくくりをするためのアドバイスをする専門家です。

終活アドバイザー資格に求められる内容は、すでに所有しているファイナンシャル・プランナーの資格と共通する部分が多く、学びやすかったです。

そして個人的には、終活アドバイザーは、ファイナンシャル・プランナーよりも社会貢献性が高いと感じています。

お金に関することだけでなく、住まいのこと、高齢者を支えるさまざまな制度のこと、葬儀・お墓のことなど、とても多くの分野にまたがっています。

誰もが、自分の想いを伝え、家族に迷惑をかけることなく、納得のいく人生の締めくくりをしたいと願っています。

すでに超高齢社会である日本にとって、終活はすべての人に必要不可欠な活動になります。

資格を取得したから終わりではなく、最新知識のブラッシュアップを図りながら、終活アドバイザーとして社会貢献していきたいと考えています。

終活アドバイザー資格講座の教材テキストで勉強して感じたメリット

終活アドバイザー資格講座の教材テキストは3つあります。

それぞれのテキストのタイトルと主な内容は以下のとおりです。

  • テキスト1 自分らしく今を生きる

・終活アドバイザーとは ・エンディングノートとは ・よりよく生きるための準備(人間関係、お金と身の回りのもの、住まい) ・大切な財産を守る(預貯金、有価証券、保険、不動産、その他の財産)

  • テキスト2 安心のライフプラン

・高齢者を支えるさまざまな制度(公的年金、公的医療保険、公的介護保険、成年後見制度) ・終末期への備えと住まい・医療(高齢者住宅・施設、高齢期の医療と意思表示)

  • テキスト3 大切な人へ想いを託す

・もしものときに必要な手続き(死亡届の提出・必要書類の準備、社会保険や税金の手続き) ・お葬式やお墓 ・相続

終活アドバイザー資格を取得するために学ばなければならないことは、とても広範囲に渡ります。

終活をすることの目的は、人生後半期をその人らしく生きるため、そして納得のいく人生の締めくくりをするためです。

これらの教材テキストの内容は、自分自身の終活を成功させるためにも必要不可欠なものだと考えることができます。

検定試験に合格するためには、よく出題されるところを重点的に学ぶという試験対策は重要です。

しかし、テキストには出題されなくても、知っておくべき重要なことが記載されています。

資格取得のためには検定試験で合格点をとる必要がありますので、このような内容については検定試験合格後にじっくりと学ぶ必要があるでしょう。

検定試験に合格するために身に付けた知識も、やがて時間が経てば忘れてしまいます。

終活アドバイザー資格講座の教材テキストの内容には、生きていくために重要な内容がたくさん詰まっています。

資格取得後も繰り返し繰り返し、教材テキストの内容を読み返し、改定された内容はその都度学び直して、知識のブラッシュアップに務める必要があると感じています。

終活アドバイザー資格講座の教材テキストで勉強して感じたデメリット

終活アドバイザーの資格取得にあたり、終活のことをあまり知らなかった自分にとって、たくさんのことを教えてくれた教材テキストにデメリットを感じていません。

強いてあげるとすれば、各項目とも広く浅く網羅的に説明しているので、もっと深い説明がほしいと感じたところでしょうか。

しかし詳しく実務的な内容まで記載してしまうと、検定試験の難易度が高くなってしまうので、このような作りでよいのだと思います。

終活アドバイザーにとって必要となる広範囲な知識の基本を学ぶということからすれば、良い教材テキストだと思います。

終活アドバイザー資格を取得してからの今後の課題や目標

私の場合は、サラリーマンの定年後に、ファイナンシャル・プランナーとして独立して仕事がしたいという思いがありました。

勤めていた会社の事情や突然の母親の介護などいくつかの理由により、定年よりも前に起業することになりました。

ファイナンシャル・プランナーとしての仕事を考えており、終活アドバイザーのことは考えていませんでした。

母親の介護を経験することにより終活の重要性を痛感し、ファイナンシャル・プランナーの業務と重なる部分も多く、終活アドバイザーの業務も行うことを考えました。

ファイナンシャル・プランナーはお金の専門家と言われます。

お金というと対象となる範囲が広く、ファイナンシャル・プランナーでもさまざまな仕事のスタイルがあります。

私は、30年超サラリーマンとして、主に保険業界で働いてきました。

保険、相続、ライフプランが得意分野となります。

そのため終活と重複する部分が多く、終活アドバイザーの世界に抵抗なく、すんなりと入っていくことができました。

業務上重複する部分が多いとはいえ、終活に関しては未経験なことも多いので、ひとつひとつが勉強です。

終活アドバイザーの資格取得は、この仕事をしていくためのスタートラインに立てたのだと考えています。

終活アドバイザーは、終活を行う人の身近な相談相手です。

悩みごとは人それぞれなので、いろいろな相談を受けることになります。

そして解決策を一緒に考えていかなければなりません。

これまでの保険業界での経験を生かすことができる部分もあれば、未経験のため対応に悩むことが考えられます。

知識やスキルのブラッシュアップに努めるとともに、相談者に寄り添っていく姿勢が大切であると感じています。

終活と聞くと、高齢者が自分の死後に、家族に迷惑をかけないように、必要なことを行っておくことと、多くの人は考えるでしょう。

確かにそのとおりなのですが、終活には、これまでの自分を振り返り、これからの人生をよりよく生きるために自分らしい人生をデザインする、ということも含まれています。

後を託す人が困らないようにするのが「終」の部分で、これからの人生をよりよく生きるために自分らしい人生をデザインするのが「活」の部分です。

このように終活は、「終」の部分と「活」の部分で成り立っていると考えられます。

終活アドバイザーとして、終活を「終」の部分だけでとらえるのではなく、「活」の部分についても大いにお手伝いしたいと思っています。

超高齢社会の到来、認知症高齢者や一人暮らし高齢者の増加などの社会問題に向き合い、お葬式・お墓などの考え方の多様化への対応にしっかりと努めていきたいと思っています。

終活アドバイザー資格を取得することがおすすめな人

超高齢社会の到来などの時代背景により、終活アドバイザーへのニーズは今後ますます高まっていくと考えられます。

終活の重要性を感じ、関心を持つ人が増えて、人気資格になると思います。

私の場合は、ファイナンシャル・プランナーの資格取得のときに学んだ範囲が、終活アドバイザー資格取得に必要な範囲と重複する部分が多く、抵抗感はありませんでした。

終活アドバイザーの業務として求められる知識は広範囲に渡るので、多くのことを学ぶことに抵抗感がある人には資格の取得は大変かもしれません。

終活アドバイザーの業務は、高齢者を支えていくという社会貢献的な要素があるので、その想いがある人には大変おすすめの資格といえます。

終活アドバイザーは、終活をする人の身近な相談相手です。

相談者の生活に寄り添うことが必要です。

終活アドバイザー講座のテキストには、終活アドバイザーに求められる人間像として、次のように書かれています。

相談者の話を聞き入れる広い心を持った人

相手の話に耳を傾けて理解するという広い心が必要です。

アドバイスは相談者をよく知ることから始まるということです。

相談者の話を整理して悩みや問題を発見できる人

話をじっくりと聞いて、問題点や相談者の真の悩みを見出すことが求められます。

終活に関する幅広い知識や経験を持っている人

終活についての相談の範囲は広く、多くの分野がかかわってきます。

相談者に満足してもらえるアドバイスを行うためには、幅広い知識や経験が必要となります。

幅広い知的好奇心を持っている人

単にたくさんの終活知識や経験を持っているだけでは足りません。

歴史や文化などにも理解のある心豊かな教養のある人であることが望まれます。

周りの人の面倒を見ることができる人

多くの人から信頼され、職場や地域のリーダーとなるような人が望まれます。

まとめ

以上、終活アドバイザー資格取得の合格体験記のような内容でご説明しました。

終活アドバイザーの資格は国家資格ではなく民間資格です。

終活アドバイザーの資格を取得するには、終活アドバイザー講座を受講し、終活アドバイザー検定試験に合格することが必要です。

終活アドバイザー講座には、必須の添削課題が3つあります。

終活アドバイザー検定試験の難易度はそれほど高くありませんが出題範囲が広いので、多くの分野について学ばなければなりません。

もしも合格基準点に満たなかった場合でも、受講期間内であれば何度でもチャレンジすることができます。

ファイナンシャル・プランナーの資格を持っている人には、終活アドバイザーの資格取得に求められる学習範囲で重複する部分が多いので、取り組みやすいといえます。

その結果、業務においても、ファイナンシャル・プランナーと終活アドバイザーは重複する部分が多いです。

超高齢社会の到来などの時代背景により、終活アドバイザーへのニーズは今後ますます高まっていくと考えられます。

終活の必要性を感じ、関心を持つ人が増えて、人気資格になると思います。

終活アドバイザーは、終活をする人の身近な相談相手です。

仕事を行っていくにあたり、相談者の生活に寄り添っていくことが求められます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次