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終活アドバイザー資格後の副業で得られる収入の目安は?

終活が注目されるようになり、資格を取得して、終活の仕事をしたいと考える人が増えてきました。

終活の仕事を独立・開業して行う場合のほか、終活の資格を取得して、今の仕事の副業として活かしたいという人もいます。

この記事では、終活の資格を副業で活かす場合の方法や収入の目安について解説しています。

終活の資格を副業として活用したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

目次

終活アドバイザーの副業で得られる収入は4種類

終活の資格といえば、終活アドバイザーがあります。

終活アドバイザーが副業を行う場合、得られる収入としては主に4種類が考えられます。

  1. 個別相談で収入を得る
  2. 専門業者との提携で収入を得る
  3. セミナー講師として収入を得る
  4. 記事の執筆や監修で収入を得る

それぞれについて、くわしく見てみましょう。

個別相談で収入を得る

終活アドバイザーは、終活をする人の身近な相談相手です。

終活について悩んでいる人に寄り添い、相談にのりながら、その人に合ったアドバイスを行うことで収入を得ることが可能です。

相談されるためには、相談する人が「この人になら相談できる」と信頼してもらえることが大前提となります。

信頼してもらうためにはスキルや経験が必要不可欠です。

最初のうちは実績を積むために、無料で相談にのるということも考えられます。

サービスを販売する

個別相談のサービスを提供するには、「ネット上で相談を受ける」「直接会って相談を受ける」という方法があります。

ネット上で相談を受ける

自分のホームページを開設し、そこへ問い合わせてもらい、個別相談にのるというかたちです。

ただし、このかたちをとるためには、魅力のあるブログ記事を掲載したり、自分の実績を示すなどして、信頼関係が構築できていなければなりません。

集客コストはかかりませんが、時間はかかります。

その他、ココナラなどのサービスを利用して、ネット上で相談スキルを販売するという方法もあります。

自分の提供する相談サービスを商品として提示しておき、それを見て興味のある人に買ってもらうというかたちです。

この方法もすぐにとはいきませんが、集客に手間がかからないのでおすすめです。

直接会って相談を受ける

個人相談の基本となるかたちです。

集客するにはいろいろな方法がありますが、チラシを配る、終活関連の企業からの紹介で相談を受けるということなどが考えられます。

収入の目安は、個別相談という目に見えないサービスに、いくらの値をつけるかによります。

終活アドバイザーを本業として行っている方の例で見ると、1時間あたり5,000円~10,000円あたりが多いのではないでしょうか。

専門業者との提携で収入を得る

終活関連業者と提携し、そこへ来る人に対して、付加価値サービスとして、終活アドバイザーが終活全般のアドバイスを行うことで仲介手数料を得る、ということになります。

葬儀の紹介手数料(目安10万円~50万円)

葬儀を行う葬祭業との提携です。

最近では、葬儀への要望が多くなり、さまざまなスタイルの葬儀が行われています。

「最期は自分らしい葬儀を行いたい」という希望を叶えるために、葬儀の生前予約を行う人も増えてきました。

葬儀社と提携し、終活アドバイザーとして、お客さまの希望に合った葬儀を提案することで、仲介手数料を得ることができます。

仲介手数料の水準は決められたものがなく、葬祭業者との業務提携内容や仲介件数により決定されます。

石材業

石材業者は、お墓を立てる際に関わってきます。

お墓には3つの役割があると考えられています。

「納骨場所」であり、「亡くなった人を偲ぶ場所」であり、「自分や家族の生きた証」としての役割です。

このため、「自分のお墓は、このようにしたい」とこだわる人がいます。

お墓も、従来は「和型墓」と呼ばれる日本式の形がほとんどでしたが、最近では「洋型墓」や「デザイン墓」などさまざまな形のお墓があります。

お墓を建てるには高額な費用がかかりますので、終活アドバイザーとしては、親身に相談にのる必要があります。

石材業者と提携し、お客さまの希望とともに紹介することで、紹介料を得ることが考えられます。

紹介料は基準がないので、石材業者との業務提携内容や仲介件数により決定されます。

保険業

終活では保険の見直しも大切なテーマのひとつです。

これからの人生を自分らしく生きるために、どのような保障が必要になるのかを考えることは、とても大切なことです。

必要以上の保険に加入したままでいると、保険料のムダ払いにより、大切な老後資金が減ってしまいます。

終活アドバイザーとしては、保険見直しのための適切なアドバイスが求められます。

そのため、終活アドバイザー自らが保険の代理店を行っているケースもあります。

お客さまへ最適なプランを提供し、保険を販売することで代理店手数料を得ることができます。

保険料が月払や年払であれば、保険料支払いの都度、代理店手数料が入ってきますので、継続した安定的な収入となります。

自らが保険代理店を行っていない場合でも、保険代理店と提携し、お客さまを紹介することで紹介手数料を得るということも可能です。

代理店手数料は、保険商品ごとに各保険会社の規定で決められています。

また、紹介手数料も内容や件数によって個別に決められており、まちまちです。

介護業

介護の現場では、利用者やその家族と身近に接することが多いため、介護以外の相談を受けることも多いです。

そのようなときに終活アドバイザーは、成年後見制度や相続に関する相談先など、暮らしに役立つアドバイスを行います。

相談者を適切な専門家につなげるコーディネーターとしての役割により、仲介手数料を得ることができます。

仲介手数料の金額は、介護業者との提携内容や提携する弁護士・税理士などの専門家との間で個別に決められています。

講師として収入を得る

終活に関心がある人はたくさんいます。

終活アドバイザーは、終活に関する知識やスキルを活用することにより、セミナーなどの講師をつとめることにより収入を得ることが可能です。

セミナー講師

終活関連のセミナーは、企業や自治体などでたくさん開催されています。

例えば、エンディングノートを作成するセミナーなどです。

セミナー講師の報酬は、講演内容のボリュームのほか、セミナー受講者の人数や時間などによって決められます。

有名な講師となれば報酬は高額になりますし、逆にセミナーを集客の手法としてとらえ、あえて無料で開催する講師もいます。

自治体が主催するセミナーの報酬は、それほど高くないケースが多く、1時間で20,000円ほどではないでしょうか。

通信講座の講師

終活アドバイザーの資格を取得するためには広範囲のことを学びますので、多くの知識を身に着けることができます。

こうして得た知識を活用して、終活アドバイザー資格を取得するため通信講座の講師はもちろん、その他の関連する通信講座の講師としても活動することができます。

収入は講師としての教えるスキルによって左右され、人気講師となれば多額な収入を得ることができるでしょう。

記事の執筆や監修で収入を得る

終活に関する記事を作成したり、監修をすることで収入を得ることもできます。

記事を制作・監修する

終活アドバイザーは、終活の専門家であるため、終活に関する記事の作成や監修を依頼されることが多いです。

終活のことを知りたいというニーズは強く、終活に関する記事の作成や監修の依頼件数は増加傾向にあります。

収入は実績によって左右されますが、3,000文字の執筆であれば10,000円ほど、監修であれば5,000円ほどではないでしょうか。

なお、すぐに仕事を獲得するために、クラウドソーシングで応募することがありますが、得られる収入としては低いです。

本を出版する

本を出版することの道は険しいですが、実績を積み、出版社の編集者との関係を上手く構築していけば道が開けるかもしれません。

そのためには、雑誌やWebで記事をたくさん書いて実績をつくり、その実力を認められる必要があります。

それらがストックされていれば、出版社の編集者の作業負荷が減らせるので、本の出版につながることが考えられます。

本を出版することができれば印税が入るようになるので、販売部数により多くの収入を得ることができます。

副業で収入を得るためのポイント

それでは、副業で収入を得るためのポイントについて見てみましょう。

ブログ・SNSで情報を発信する

副業に限らず終活アドバイザーとして収入を得ていくためには、終活の専門家として認知してもらわなければなりません。

そのためには、終活に関する専門家としての情報発信を行っていく必要があります。

TwitterなどのSNSによる拡散機能を利用してブログ記事を更新し、より多くの人に名前と実力を知ってもらうようにします。

フォロワーを増やすことができれば、個別相談やセミナー講師への依頼につながります。

最初は無料相談などで実績を作る

どの資格でもそうですが、資格を取っただけで、自然と仕事が舞い込んでくるわけではありません。

終活アドバイザーの資格は取ったものの、まだ実績がないうちは、個別相談を無料にして実績を積むという方法があります。

資格は無くても専門家として認められるほどの実績があれば、そういう人に相談したいと思います。

資格を取得して最初の頃は、相談料を無料にして実績を作ることが有効です。

知り合いから紹介してもらう

「相談したい」と思ったときに、まったく知らない人には相談しません。

信頼できる友人や知人からの紹介であれば、安心して相談することができます。

企業のように、多額な広告宣伝費をかけられるのであればよいですが、個人事業主など小規模事業者ではなかなかそうはいきません。

その点友人や知人からの紹介であれば、広告宣伝費をかけずに、紹介者からの紹介というように連鎖して見込み客を得ることができるので効率的です。

セミナーやコミュニティなどに参加する

見込み客を探す方法として、セミナーや異業種交流会、最近ではオンラインサロンなどがあります。

これらに参加して人脈を作り、その人脈を活用して見込み客を紹介してもらいます。

人脈が多そうな人を狙い撃ちして、その人に近づいても効果は期待できません。

参加する人はみな同じような目的を持って参加しているからです。

相手の人脈を活用させてもらう代わりに、自らもその人に協力できるものを示し、対等の形を示せなければ、せっかく参加しても有効な人脈は築けないでしょう。

一緒に取得するとさらに仕事の幅が広がる資格

繰り返しになりますが、終活アドバイザーは、業務上多くの分野に関わりを持つことになります。

自分ひとりでは対応できない場面に出くわすこともあり、そのような場合には、他の専門家に力を借りることになります。

協力を仰いだ専門家には、報酬を支払わなければなりません。

業務上関連する資格を持っていれば自分で対応することができ、その分収入を増やすことができます。

では終活アドバイザーとして業務上関連する資格としては、どのようなものがあるのでしょうか?

その資格を取得すれば仕事の幅は広がり、収入増加につながります。

遺品整理士・生前整理診断士

遺品整理士とは、「一般社団法人 遺品整理士認定協会」が認定する資格で、遺品整理業務に携わることができる専門家です。

不用品回収業者と混同されることが多いです。

不用品回収業者は、家財を「遺品」として取扱いませんが、遺品整理士は家財を「遺品」として取扱います。

遺品整理士には、家財を処分するにあたって、ていねいに取扱い、故人の気持ちや残された遺族の気持ちを整理するという行動が求められます。

遺品整理士の収入の目安ですが、正社員であれば月収約20万円〜、アルバイトであれば時給約1,000円〜でしょうか。

独立開業するのであれば受注する仕事量によりまちまちです。

また、生前整理診断士ですが、「一般社団法人 生前整理普及協会」によって認定される資格です。

生前整理を本格的に行おうとすると、役所などで必要な手続きを行うことが必要になる場合があります。

生前整理診断士は、そのような場合に、法律的なことまで含めて幅広いアドバイスを行います。 

生前整理診断士の収入の目安ですが、リサイクル業や葬祭業などの終活に関連する事業で働く場合、数千円〜数万円ほどの資格手当がつくことがあります。

独立開業するのであれば、相談された場合の相談料として、1時間あたり5,000円ほどが相場ではないでしょうか。

保険募集の資格

保険募集の資格者には、ファイナンシャル・プランナーの資格を持っている人がほとんどです。

保険募集の資格者の業務は、生命保険や損害保険の募集です。

生命保険のみを取り扱う、損害保険のみを取り扱う、生命保険と損害保険の両方を取り扱うといった形態があります。

現在は保険募集上、生命保険と損害保険のすみ分けが無くなってきているので、

両方を取り扱っていくことが必須となっています。

収入の目安は、保険会社の販売手数料規定によりますので、何とも言えません。

保険会社は商品ごとに販売手数料規定を定めており、販売件数が多くなると販売手数料額が多くなるケースもあります。

ファイナンシャル・プランナー

ファイナンシャル・プランナーは、「お金の専門家」として知られており、とても人気のある資格です。

資産運用、不動産、老後生活設計、保険、税金、相続と、終活アドバイザーが行う業務と重複します。

そのため資格取得に必要な知識も重複しています。

ファイナンシャル・プランナーにとっては、終活アドバイザーの資格は取得しやすいはずです。

お金に関するアドバイスに加え、医療・介護や葬儀・お墓のことまでアドバイスできれば、相談者からとても頼りにされます。

収入の目安としては、人によってまちまちですが、相談料は1時間当たり5,000~10,000円ほど、セミナー講師は1時間あたり20,000円ほどからといったところでしょうか。

お墓ディレクター

お墓ディレクターとは、「一般社団法人 日本石材産業協会」が認定する資格です。

お墓を作る際に必要となる石材やお墓の形、その他お墓に関する幅広い知識と教養を有しています。

しかし残念ながらお墓ディレクターの資格は、まだそれほど認知されていません。

そのため、収入の目安も勤務する会社によって大きく変わり、規模の大きな会社であれば月収20~25万円以上に手当がつくというくらいでしょうか。

まとめ

終活の資格で使える副業と収入について見てきました。

副業で得られる収入としては4つ考えられます。

  • 個別相談で収入を得る
  • 専門業者との提携で収入を得る
  • セミナー講師として収入を得る
  • 記事の執筆や監修で収入を得る

そして副業で収入を得るためには、次のようなことがポイントになります。

  • ブログやSNSで専門家として情報を発信する
  • 最初は相談料を無料にして個別相談を行い実績を積む
  • 知り合いから紹介してもらう
  • セミナーやコミュニティなどに参加する

なお、ファイナンシャル・プランナーの資格など業務上関連のある資格も取得していれば、更なる収入が見込めます。

しかしいずれにしても資格をとればすぐに仕事があるわけではありません。

地道に営業活動を行い、仕事を獲得していくという努力が必要になります。

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