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終活で葬儀の準備を行う必要性とは?事前に決めておくべき8つの内容

「まだ生きているうちから葬儀の話をするなんて不謹慎!」と思っている人は多いと思います。

でも、葬儀の準備を行っておく必要はないのでしょうか?

人が亡くなってから葬儀を行うまで、つらく悲しい状態にあるにもかかわらず、限られた時間の中でたくさんのことをこなさなければなりません。

この記事では、葬儀の準備を行っておくことの必要性、メリット・デメリット、決めておくべきことについて解説しました。

終活で葬儀の準備を行う際の参考にしてください。

目次

葬儀の準備って必要?

葬儀の準備を生前に行っておくことは必要なのでしょうか?

まだ生きているうちから、死にまつわる話をすることは不謹慎だと考える人も多いです。

確かに昔は不謹慎と考えられていましたが、最近では、「最低限、自分の葬儀の準備はしておくべきだ」と考える人が増えてきました。

どんなに冷静な人でも、大切な人が亡くなり、つらく悲しい状態にあるときに、適格な判断はできるものではありません。

しかし、人が亡くなると、葬儀までの限られた時間のなかでたくさんのことをこなさなければなりません。

「何からやればいいのか」「お葬式はどこに依頼すればいいのか」など、何の準備をしていないまま死に直面してから対応するのでは、とても無理があります。

葬儀の不安を抱えたままでは、精神的な不安が増すばかりです。

不謹慎とは考えずに、あらかじめ情報を集め、生前から家族間でよく話し合っておくことは、遺族を困らせないためにも重要なことと言えます。

また、「自分のお葬式は、このようにしたい」と希望を持っている人も多いです。

「どのような葬儀にするのか」、「誰を呼ぶのか」、「墓はどこにするのか」など、死後に遺族に指示することはできません。

葬儀の準備は、遺族の負担を軽減するために、そして自分の希望を叶えるためにも、生前にできることは準備しておくことが大切です。

なお、葬儀の準備について、わからないことや不安なことがあれば、葬儀社に相談することをおすすめします。

葬儀の事前準備・事前相談のメリット

葬儀の事前準備や事前相談は、いざという時に遺族の負担を軽減するために、そして自分の希望を叶えるためにも大切であるということをご説明しました。

では、葬儀の事前準備や事前相談を行うことのメリットやデメリットについて見てみましょう。

遺族の負担を減らすことができる

葬儀を行うには決めなければならないことがたくさんあります。

具体的には、葬儀社の選定・遺体の引き取り・火葬場の日程調整・僧侶などの手配・親族や知人などへの連絡・納骨する墓の確認・葬儀費用の準備などです。

深い悲しみの中で、これだけ多くのことを数日間で決めるのは大変なことです。

生前に葬儀社を選定しておけば、葬儀社が対応してくれることもあり、遺族の負担は大分減らすことができます。

希望にそった葬儀ができる

葬儀の規模ややり方、納骨の方法など、希望がある人は、生前に家族に伝えておく必要があります。

死後に遺族に指示することはできません。

自分がやってほしいこととあわせて、やってほしくないことも決めることで、自分の希望に沿ったかたちで人生の幕引きをすることができます。

葬儀費用をおさえることができる

生前に自分の葬儀についての細かい部分まで決めておけば、結果的に葬儀費用を抑えることができます。

遺族は葬儀に向けて限られた日数の中でいろいろなことを決めなければなりません。

複数の葬儀社から見積もりを取って比較検討したり、葬儀社と細かい部分の費用を抑えるための交渉をしている時間などありません。

結果、葬儀社が決めた費用での葬儀になってしまい、割高になってしまうことがあります。

葬儀のマナーを知ることができる

葬儀は頻繁に行われるものではないので、多くの人は葬儀のマナーをきちんと把握できていません。

葬儀社に事前相談すれば、式の手順や行為の意味、葬儀費用や香典などのお金に関することまで、葬儀に関するマナーを知ることができます。

葬儀の事前準備にでてくるデメリット

不謹慎と思われる

人は誰でも、死に関連する話については避けようとする傾向があります。

生きているうちから葬儀の話を持ち出すと不謹慎と思われ、事前準備が進められない、ということが考えられます。

個人情報を話さなければならない

葬儀の事前準備にあたっては、個人情報を開示しなければならないことがあります。

事情が事情なので仕方のないことですが、葬儀社に知られたくない家族間の秘密など、話さないことを事前に決めておく必要があります。

葬儀社の見積もりには有効期限がある

生前に葬儀社に相談をして、具体的な見積もりを作成してもらったとしても、すぐに葬儀があるわけではありません。

見積もりを作成してもらってから年月が経ってしまうと、見積もりの有効期限が過ぎてしまうということがあります。

有効期限の過ぎた見積もりを持っていても意味がありませんので、注意が必要です。

葬儀の準備で決めるべき8項目

葬儀の準備では、どのようなことを決めるのでしょうか?

一般に葬儀の3大不安と言われているものは「場所」、「費用」、「流れ」です。

他にも事前に決めておくべき内容を8項目に分けてそれぞれご説明します。

場所はどこにするのか

葬儀を行う場所を決めます。

希望としてよくあげられるものには、「自宅から近い所」「駅に近い所」「幹線道路沿いで駐車場がある所」「火葬場が隣接している所」などがあります。

参列者のことも考慮しながら決めるべきでしょう。

費用はどのくらいにするのか

葬儀の形態としては、一般的には「一般葬」または「家族葬」です。

「一般葬」は、身内や親族のほか友人・知人や近隣の人などにも呼びかけて、多くの人でお別れをします。

「家族葬」は、身内や親族、故人と特に親しかった友人などに限定して参加してもらい、少人数でゆっくりとお別れをします。

参列してもらう人数と場所を決めれば、どのくらいの葬儀費用がかかるのかイメージしやすくなります。

葬儀の流れはどうするのか

通常の葬儀は2日間かけて行われ、1日目にはお通夜、2日目には葬儀・告別式・火葬が行われます。

最近では、「一日葬」や「直葬」という形態もあります。

「一日葬」は、お通夜を行わずに、葬儀・告別式・火葬のみを行います。

「直葬」は、お通夜や葬儀・告別式を行わずに、火葬場に直接集合して5分程度のお別れをした後に火葬を行います。

遺族や参列者の負荷を考えて、簡略化される傾向にあります。

その他に葬儀の準備で決めることには、次のようなものがあります。

喪主、宗教を決める

喪主を誰にするのかを決めます。 

無宗教者の場合、葬儀の宗教を決めておくことは特に重要です。

誰を呼ぶのかを決める

誰を呼ぶのかを決めなければ、葬儀の規模や場所を決めることができません。

葬儀の規模や場所が決まらないと、どのくらいの葬儀費用がかかるのかイメージすることができません。

死後、誰に連絡すればよいのかを、あらかじめ決めておき、連絡先を家族に伝えておきましょう。

納骨や供養の方法を決める

お墓、樹木葬、永代供養墓、納骨堂、散骨、手元供養など希望する納骨や供養の方法がある場合には、家族に伝えておきます。

葬儀費用の準備方法を決める

葬儀費用を準備するための方法としては、預金、葬儀社との生前契約、葬儀保険、互助会などが考えられます。

「葬儀費用くらいは自分で準備しておきたい」と考える人が多いので、自分にあった方法を見つけて、準備を行っていきましょう。

遺影の写真を撮っておく

遺影の写真を撮っておくことは、終活のテーマのひとつになっています。

遺族が困らないように、元気なうちに、きれいな状態の遺影を残しておくことが大切です。

葬儀の準備まとめ

以上、葬儀の準備についての必要性、メリット・デメリット、葬儀の準備で決めるべきこと、についてご説明しました。

人が亡くなると、葬儀まで限られた時間のなかでたくさんのことをこなさなければなりません。

どんなに冷静な人でも大切な人が亡くなり、つらく悲しい状態にあるときには、適格な判断はできるものではありません。

いざという時のために、最低限、葬儀の情報に接して理解しておけば、慌てず対処することができます。

生前に葬儀の準備をすることは、本人だけでなく遺族にとっても大きなメリットをもたらし、費用の面だけでなく精神面の負担軽減にも役立ちます。

葬儀について遺族の負担を軽減するために、そして自分の希望を叶えるために、生前にできることは準備しておくことが大切です。

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