終活カウンセラーとは、終活に関する悩みをもった方に親身に話を聞くスキルとどの分野で悩んでいるのか聞き分けて案内する「シニアのお困りごと案内人」です。
本記事で終活カウンセラーの特徴から資格取得までのロードマップを紹介します。
終活カウンセラー(資格)の特徴
終活カウンセラーは一般社団法人終活カウンセラー協会が主催している民間資格です。
資格取得は、公式HPより申し込みが可能です。
終活カウンセラーになるには、段階的に級に合格する必要があります。
級は全部で3つあります。
- 終活カウンセラー2級
- 終活カウンセラー1級
- 終活カウンセラー協会認定講師
終活カウンセラー2級検定は、総受講者数23,000名以上が受講している資格です。
講座内容は終活の基礎知識から、介護保険、サービス・保険やお金・相続・お葬式や費用など幅広く終活に関して学びます。
主催している終活カウンセラー協会も定期的にセミナーやSNS活動・終活の本監修など積極的に活動されており、設立11周年ということもあり終活の分野では認知度も高い民間団体です。
学習方法
終活カウンセラー2級
終活カウンセラー2級検定では、自分の終活、または自分のエンディングノートを書くための知識を身につけることを目的としています。
申し込み後、テキストと問題用紙が郵送されます。講義前に熟読しておきましょう。
講義の受講方法は3つ
- ZOOM講義
- YouTube講義
- 会場講義
講義から試験、そして合格まで1日で取得可能です。
幅広い終活の分野のポイントを抑えた講義を約40分ずつで行い、最後の確認テストに合格した方に終活カウンセラー2級資格認定証を付与しています。
会場講座ではお弁当付きですが、ZOOMとYouTube講義ではエンディングノートがついてきます。
終活カウンセラー1級
終活カウンセラー2級に合格し、年1回以上セミナーに参加した方が受講条件です。さらに、取得後は終活カウンセラー協会認定講習のステップアップとして今後講師として活躍するなら1級取得は必須です。
受講は、課題に沿った事前審査があるレポートを提出します。
2級から1級の知識を理解しているかの審査です。
講習は1日で、課題に取り組む試験も半日あります。合格すれば取得可能です。
しかし、事前審査に合格しなければ本試験の受験資格が与えられませんので注意しましょう。
終活カウンセラー協会認定講師
終活カウンセラー協会認定講師とは、終活カウンセラーを目指す人を育てる講師になれる資格です。
受講条件は、終活カウンセラー勉強会に年間で2回以上参加・エンディングノート書き方セミナー講師養成講座受講者・終活カウンセラー 1級所有者です。
申し込み後は面談で受講可否が決められます。
その後、全5日間の受講を無遅刻無欠席で参加できた方が本試験へ望めます。
サポート体制
学習のサポート体制は、公式HPには記載されていませんが全ての級では講義をリアルタイムで受けるので(YouTube講義除く)その場で講師に質問などして理解を深めることができます。
合格率
合格率は現在は非公開となっておりますが、講義参加者によると2級合格率は98%と難易度も低いようです。
”終活カウンセラー初級の試験は落とすための試験ではありません。
私も受けた終活カウンセラーの資格や仕事、初級の試験を受けて分かったこと
終活の普及を目的としているため、合格率はなんと98%!検定当日の理事長挨拶でも「会場全員の合格を目指しましょう」とおっしゃっていました。
1級・終活カウンセラー協会認定講師ともに応募条件から狭き門となっているため、終活の知識やカウンセリング力も勉強しておかないと落ちる可能性は十分にあります。
どの級も予習復習して試験合格を目指しましょう。
費用
費用は以下の通り。
- 終活カウンセラー2級
約1万5,000円(税込)
取得後は年会費(5,000円)が発生しますが初年度は受講料に含まれています。
- 終活カウンセラー1級
事前審査費 3,000円(税込)
会場コース受験料 45,000円(税込)
オンラインコース受験料 50,000円(税込)
- 終活カウンセラー協会認定講師
試験代:30万円(税込)
終活カウンセラー講座(資格)の口コミ・評判
終活カウンセラー資格は、終活の幅広い知識とカウンセリング力を活かし、相談、専門機関へ案内する人です。
資格取得する人は難易度も低く自分のためになったという口コミがほとんどですが、次の級を受けるためにはセミナーに参加しないといけない・セミナー内容に不満があったという口コミもありました。
低評価口コミ
・終活カウンセラー1級受講者
予め提示している内容と実態が全く異なっており困惑と憤りを感じています。
【悲報】終活カウンセラー協会のセミナー(勉強会)は受講するな!
これは講師2名が「セミナー素人」であるがゆえに行われたことでしょう。
セミナー素人とは「思い付きで言葉を発している」「セミナーに計画性がない」ということです。
あるいは意図的に手を抜いているのでしょう。(
また、全級は資格取得後は年会費5,000円が発生します。
ここに疑問を持っている方も多く、資格取得はしっかりと目的を持って自分にあった級を選ぶのが良いかもしれません。
高評価口コミ
・終活カウンセラー2級受講者
終活の知識は一般の人で独学で学ぶのは困難なので資格取得をきっかけに0から終活の知識がない人でも専門的な部分まで学べるので自身の終活や周りの人にも教えれる程度になることで喜びに感じる人が口コミで多々ありました。
終活カウンセラー講座(資格)のデメリット
終活関連資格は9つあり、それぞれの特徴が分からずどの資格が自分に合っているのが分からない人がほとんどのようです。
終活の資格それぞれの特徴についての記事はこちらです。
終活カウンセラー講座(資格)のメリット
終活カウンセラーは、終活関連が深い保険会社や士業など終活の相談を受ける立場にある方にも有効です。
終活カウンセラーというブランドの認知度が高まることで「終活に強い人」というアピールができ、競合との差別化に利用できます。
まとめ
- 終活カウンセラーはシニアの終活お困りごと案内人になれる
- 一般社団法人終活カウンセラー協会主催の民間資格
- 資格取得は、公式HPから申し込み可能。2級〜認定講師まで3段階で級が分かれており難易度も上げるにつれ高くなる
- 終活カウンセラーとして活動していくには1級以上の取得が必要
終活関連は超高齢化社会に伴って、今後確実に需要が高まる産業です。
あなたは家族と残りの余生をどう有意義に過ごせるかお金や介護などの話し合いをしたことがありますか?
介護やお金のこと、お葬式まで事前に決めておくことで残された家族の負担も減らせるので動けるうちから生前整理をしておくのが良いとされています。
しかし、金融や保険など専門的な知識が必要な分、終活の準備が進まないという方も多いはずです。
現状終活カウンセラーとしての仕事は少ないですが、相談者の終活の進め方や専門機関への案内など終活カウンセラーとして実績を積んでいき、セミナーなどで仕事ができる可能性も高い資格です。
まずは2級から受講して検討してみると良いでしょう。